ソーシャルゲームに大切なこととは
gloopsがゲームを提供する時には、「新しい要素」と「できるだけシンプルに」という二つの点に心掛けて仕組みづくりを行っていたのだそうです。
「新しい要素」では、gloopsの「大乱闘!!ギルドバトル」に見られたギルドシステムなどが挙げられるでしょう。それまでにも、チームを組むことができるゲームは数多くありましたが、あくまでも個人ベース。「大乱闘!!ギルドバトル」のように、ギルド単位でゲームをプレイする仕組みは、当時では斬新なものだったようです。
Gloopsでは、そういった「新しい要素」をいかにユーザーに分かりやすく伝えるか、シンプルな形で提供していくかということに注力して、データ分析やソーシャルゲーム運営を展開していたのだそうです。梶原吉広さんが言うには、「世間で言われているほどソーシャルゲームの寿命は短くない」とのこと。gloopsではユーザーの声をしっかり引き出し、分析し、改善へのヒントに繋げ、その時々に適切な施策を打つことを意識していたといいます。コンテンツの寿命を決定づける大きな要因の一つとなる「運営力」。同ジャンルのゲームに絞って展開してきたgloopsでは、成功や失敗の事例を全体で共有することでより多くのデータを獲得していたのだそうです。コンテンツが現在成長記にあるのか、あるいは安定期にあるのかといった見定めも、非常に重要なことだといいます。
また、梶原吉広さんは自身のゲームを全てプレイしていたのだそうです。ライトユーザーだったこともあり、ユーザーの目線に近い感覚からゲームをプレイすることができたといいます。ゲームがライトユーザーである自分にとって分かりやすいものになっているかをチェックして、プロデューサーにフィードバックするなどの工程を経て、ブラッシュアップもしてきたのだそうです。