gloopsが手掛けたゲーム
ソーシャルゲームとして「渋谷クエスト」をリリース後、続々とゲームを開発・リリースしていったgloops。gloopsのゲームは「大乱闘!!」や「大革命!!」など、主に「大〇〇!!」という枕詞がついているので分かりやすいです。
梶原吉広さんは、サービスの仕組みとして「どうユーザーに遊んでもらうか」という考え方を大切にしているのだそうです。たとえグラフィックが美しくても、プログラムが優秀であっても、肝心な仕組みとなる部分がおろそかでは仕方がない。ゲームの仕組みとして、新しいユーザー体験を提供することと、ゲームを運営していくことを重視しているといいます。
たとえば、「渋谷クエスト」のあとにリリースされた「大乱闘!!ギルドバトル」は、ユーザー同士が「ギルド」と呼ばれるチームを組むことが前提となっているソーシャルゲームです。他ユーザーとの交流を重視した仕組みにすることで、継続的にゲームをプレイしてくれるのではと考えたそうです。しかし、当時新しい仕組みであったため集客できるかどうかに不安があったといいます。リリースされると、そんな不安を払いのけて想定以上の登録ユーザーが集まり、1ユーザーあたりの平均収益も非常に高い水準となったそうです。
ここから「大激闘!!戦国バトル」、「大革命!!バトルレジスタンス」などのバトルゲームを続々リリースし、その後「大争奪!!レジェンドカード」「大進化!!英雄カードバトル」といったカードゲームもリリース。
しかし、そんな中でも「ゲーム会社」という認識はなく、あくまでも「ウェブコミュニケーションの手段の一つ」という捉え方だったそうです。いきなり知らない人と会話しろと言われても難しい。でも、何かテーマがあると会話もしやすい。そのテーマとして、プレイヤー全員が一つの目的に向かっていく「ゲーム」という媒体は最適なのだそうです。